体重測定が年に1回の人たち
みなさんご自身の体重はご存じですか?
もちろん知っている!という方もいるかと思いますが、実は、ご自身の体重をご存じない方って多いのです。
特定保健指導でみなさんとお話しさせていただく際に、現在の体重を伺うと…
『次の健診がもうすぐあるから、その時にわかります』
と…。
そのように答えられる方は、案外多いのです。
そして、1年ぶりの体重測定で、体重が5kg増えている!!
という緊急事態にもかかわらず、ケロッとして気に留めていない方も案外多いのです…。
ご自身の体重に無頓着ということは、肥満・メタボを助長します。
逆に言うと、体重を定期的に測ると、減量に成功しやすいということがわかっているのです。
体重は何回でも測る
体重測定に一番いい時間は、朝起きてトイレを済ませて、朝食を食べる前といわれます。このタイミングが一番体重が安定しているからです。そして、健診の時も空腹時に体重測定をしますから、同じ条件で測るんですね。
ただし、知っていて欲しいことは…
体重には幅があるということです。
毎日体重は同じではありません。飲みすぎた翌日、塩辛いものを食べた翌日…
体重は確実にいつもより増えていることでしょう。
そのほかにも、ホルモンバランスなどに左右されて、体重は日々変化しており、一定ではありません。
ただし幅があって、その幅の中で変化しているのです。
一番大事なのは、その体重の幅を知ることです。自分の一番重い体重と、一番軽い体重を知るという意味です。
そのためには、毎日気が付いたときに、何度でも体重計に乗ってみてください。朝・昼・夜いつでも構いません。体重をたくさん測ってください。
アプリなどに記録して、可視化することで痩せやすいといわれますが…毎回記録することはありません。
記録は気が付いたときでOK。記録が面倒で体重測定の回数が減ってしまっては、本末転倒だからです。
(体重を覚えていられる方は)記録しなくてもいいので、しつこいほど体重を測ってみてください。まず1週間続けたら、大体ご自身の体重の幅がわかってくると思います。
1か月続けたら、体重の幅を完璧に理解したと思って構いませんよ。
ミニマム体重を意識する
体重の幅がわかったところで、次のステップです。
このページ内では、ご自身の体重の幅の中で、一番重い体重をMax体重、
一番軽い体重をミニマム(Minimum)体重と呼ぶことにいたしますね。
減量を始めたときには、ミニマム体重を下回ることを意識するんです。ミニマム体重より1kg減った場合は、おそらく、Max体重も1kg減っているかと思います。
体重を減らす、具体的な方法は、こちらの記事で詳しく書いていますので、見てみてください。
減量もリバウンドも一喜一憂しないで
体重の幅を理解せずに、減量を始めてしまうと、その日によって変わる体重をみて、「痩せた」とか「リバウンドした」と感じると思います。
ただ、それは体重の幅の中で変化しているだけかもしれませんよ。脂肪ってそう簡単に減りませんので…。
減量を成功させるためには、コツコツと努力を続けていくことしかありません。長く続けて、努力してやっていたことが、習慣的にできるようになれば、体重も変わってくるはずです。
このことを知っておきさえすれば、少しの体重変化に一喜一憂することなく、減量に向けた努力を続けらるのではないでしょうか。
ただ闇雲に食べる量を減らすという減量方法は、もうやめませんか?
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