管理栄養士を目指す学生時代、とてつもなく重たい食品成分表(日本食品標準成分表)をカバンに入れて運んでいた記憶があります。
そもそも、管理栄養士を目指す学科は、教科書の量がハンパじゃないし、大学生4年なのに毎日5限までびっしりカリキュラムが埋まっているというのが当たり前。
管理栄養士国家試験の必須科目しかとっていないのに、大学卒業に必要な単位数を大幅に上回っているっていうのも、管理栄養士を専攻する学生のあるあるです。
授業料を十分に元を取ったということで、今では良い思い出です…。
食品成分表がネットで見られる
ちょっと話がそれてしまいましたが…
その重たい食品成分表がネットで確認できるというお話です。
食品成分データベースをご存じでしょうか。
文部科学省が開発したデータベースを、試験的に公開しているものだそうですが、これが非常に便利です。ある管理栄養士向けの研修会に行ったときに教えていただいたのですが、初めて見たときには驚きました。
この食品成分データベースを利用すると、栄養計算ソフトがなくても栄養価計算が可能です。使い方もシンプルで、わかりやすいと思いました。
資格に関係なくどなたでも無料で利用できるので、塩分量を気にしている方などは使ってみると面白いかもしれません。
文部科学省が試験的に公開しているものということですから、いつか使えなくなる日が来るのかもしれませんね。
またもや昔話ですが…
私が学生の頃は、電卓を使い栄養価計算をしたものでした…実際に仕事を始めると、栄養計算ソフトが導入されていて手計算で栄養価計算をするということはないのですが、栄養価計算のロジックを学ぶには手っ取り早い方法なのでしょう。
電卓での栄養価計算は、細かくて、なかなか根気のいる作業でした。あの頃このデータベースがあればな…。
日本食品標準成分表2020
食品成分表(日本食品標準成分表)は2000年以降は5年に1回改訂版が発行されています。それ以前も食品成分表はありましたが、不定期の改定でした。
そして2020年末、そろそろ八訂の食品成分表が出る時期です。
八訂からはエネルギーの算出方法が新しくなるようです。食物繊維や糖アルコール、有機酸などの係数が加わります。より実際のエネルギー量に近い値になるということです。
ということで、これまでの栄養価計算が変わる大切な食品成分表となりそうですね。栄養管理の仕事をしている栄養士・管理栄養士にとっては大きな変化となるのでしょうか。
どの程度の変化になるのかな…と楽しみにしています。