卵って1日1つじゃなくてもいいの?|コレステロールのカラクリとは

卵のコレステロール

卵はコレステロール多く含まれているので、1日1個までしか食べてはいけないというのは、これまで長い間「当たり前の情報」として私たちは過ごしてきました。

実際にコレステロールの含有量を見てみると、卵中サイズ1つ(約60g)でコレステロール250㎎とほかの食材と比べても多い方ではあります。

ただ、卵を2つ以上食べても血中コレステロールに変化はないし。逆に卵を食べなくても、一定数コレステロールは血中に存在するんです。なぜなのでしょうか。

コレステロールは体内で合成される

じつは、コレステロールは体内で合成されます。合成される場所は、主に肝臓です。この合成量は、食べ物から摂取するコレステロールの量よりも圧倒的に多いといわれます。

私たちの健康を害する敵と思われがちなコレステロールを、私たち自身がせっせと体内で合成しているんだから、不思議な話ですよね…。

コレステロールは必要不可欠なもの

コレステロールは、私たちの生命維持に必要なものなのです。多くなりすぎると、健康に害を及ぼす怖い存在となるわけですが、本来であれば敵ではないのです。

コレステロールは、細胞膜の構成要素として重要ですし、そのほかにも副腎皮質ホルモンや性ホルモンなどの材料になります。

それから、胆汁酸(脂肪の分解吸収を助ける胆汁の原料)の原料にもなります。

とうことで、コレステロールは私たちが生きるために必要なもの。だからこそ、体内で合成されているんですね。

そして、人の身体の凄いところが、コレステロールの量を調整できるところです。先に書いた通り、たとえ卵を食べなくても、コレステロール値は一定数を保ちます。

食事から摂取するコレステロール量が少ない場合には、体内で合成するコレステロールを増やすのです。そしてその逆もあり、コレステロールを食事からたくさん摂取したときには、体内合成を少なくします。

そのため、食事から摂取するコレステロールの量は中コレステロールに影響を及ぼさないとされています。

実際に卵の摂取量と脳血管疾患などでの死亡率に、相関関係は見られないという研究結果もあるそうです。

コレステロールの摂取量の基準はない

以前はコレステロールに摂取目標量が決められていました。しかし、食事から摂取するコレステロール量と血中コレステロール値の相関関係が確認できる十分な科学的根拠がないということで、2015年に摂取目標量が無くなりました。

ただ、コレステロール摂取量は低めに抑える方が良いということにはなっているようです。

まとめ

栄養指導の現場にいると、脂質異常症の方では主治医から『卵は2日に1つにしてください』というような指示を受けている方をお見掛けします。主治医の言うことは絶対です。食事について指示が出ている方は、必ずその通りに従ってくださいね。

しかし血中の脂質が正常値の範囲内の方であれば、あまり食事からのコレステロール摂取量については気にしなくても良いということだと思います。

卵も1日1つまでというのは、過去の話のということですね。

ただ、1日に5個も10個も食べていいかというと、それも考えもの。というのも、私たち人間は雑食ですから、より多くの食材をまんべんなく摂取することで、偏りなく栄養素が摂取できているのです。その栄養素はどれも大切なものですし、「食いだめ」できるわけではありません。

そこで、バランスよく食べることが必要になってきます。卵が大好きな方もいらっしゃると思いますが、卵ばかりでなく、まんべんなく食べるということを、どうか忘れないでくださいね。

ちなみに、日本人は世界の中でも卵消費量が多く、卵が大好きな国民性のようですよ。

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