【サプリメント】身体にとって必要な分だけを取りましょう

サプリメントにはいろんな種類が販売されていますが、いったいどれをどれくらい摂取すればよいのでしょうか。

サプリメントとは

サプリメントには、ビタミンやミネラル、プロテインなど、身近にたくさんの種類があります。

どのサプリメントも、医薬品ではなく、『食品』の一種です。

摂取の目的としては、普段の食事の中で、不足した栄養素を補うものです。決して多く摂取したからと言って、健康度が上がるというわけではありません。

ビタミンのサプリ

ビタミンは、水溶性ビタミンと脂溶性ビタミンに分けられます。

脂溶性ビタミンは、多くとりすぎると体内にため込まれてしまうために、過剰症になることがありますので、摂取量に注意が必要です。

水溶性ビタミンは多くとりすぎた分は尿として排出されるものですが、耐容上限量が設定されているものもあります。摂取量は守りましょう。

(ナイアシン・ビタミンB6・葉酸)

水溶性、脂溶性いずれのビタミンのサプリメントについても、1日の摂取目安量が示されていますが、食事で必要なビタミンを摂取できる場合には、サプリの摂取目安量すべてを摂取する必要はありません。目安量よりも少ない量でも構わないのです。

ミネラルのサプリメント

ミネラルは、身体を動かすための調整役としての役割もあり、なくてはならないものです。しかしながら、ナトリウムのように過剰摂取により高血圧症など身体に悪影響を及ぼすものもありますので、過剰摂取には注意しなければなりません。

ミネラルも、バランスよく摂取する必要があり、一つのミネラルだけを過剰に取るということはいけません。摂取量には十分な注意が必要なのです。

仕事柄、栄養計算をしながら献立を立てると、カルシウムと鉄について必要量を充足させるのが難しいと感じることがあるのですが…。

牛乳やレバー、小松菜、ほうれん草などを積極的に献立に取り入れることで、カルシウムや鉄の摂取量が増えてきます。基本的には、バランスよく様々な種類の食材を召し上がることで、食事から栄養素を摂取することが望ましいのです。

何か理由があり、食事がとれないときなどは、サプリメントが役だつかと思いますが、バランスよく食事がとれている場合には、サプリからの栄養素の摂取は不要かもしれません。

プロテイン

プロテインはタンパク質のサプリメントです。たくさんの種類があり、筋肉を増やしたい場合などに召し上がっている方も多いのではないでしょうか。

このプロテインも過剰摂取はよくありません。筋肉のために摂取しているプロテインも、多すぎると体内で使いきれません。余分なプロテインは排出されたり、一部は脂肪になって蓄積されます。

タンパク質の過剰摂取は、腎臓や肝臓に負担がかかるといわれています。また、尿路結石のリスクも気になるところです。

アスリートでも体重1㎏あたりのたんぱく質摂取量は2gとされています。ですから、アスリートほど強度の強いトレーニングをしない場合には、それほど必要ありません。

食事でしっかりとタンパク質が取れている場合には、プロテインに頼る必要がないかもしれません。

まとめ

サプリメントは様々な種類があり、ドラックストアやコンビニなどでも手軽に購入できるために、取り入れておられる方が多いかと思います。

しかしながら、『栄養素の摂取は食事から』というのが基本です。食事が偏りがちで、栄養素のバランスが偏ってしまう場合にはサプリメントで補うというのも一考ですが、3食のお食事と補食をうまく組み合わせて栄養素を充足させるというのが理想的。

『栄養素が不足する場合に、必要な分だけサプリメントで補う』というのを忘れないでください。サプリメントはお食事ではありません。

健康意識の高まりによりサプリメントが評価されていますが、過剰摂取について考えておられるかたは、少ないのではないでしょうか。

ジュニアアスリートでも、プロテインを摂取しているというデータもありますが、お子様の場合は特に、サプリメントの摂取は慎重にご検討いただきたいと思います。

お子様のサプリメントの摂取の際には、専門家にご相談されることをお勧めいたします。

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